今回は丙種ガス主任技術者が「やや難しい」と評価される理由についてお伝えします。
「やや難しい」や「普通」と評価されても、どの程度なのかイメージがしにくいですよね?
人によって得意なことと、苦手なことが異なるため、一概に難易度を計ることはできません。
今回は丙種ガス主任技術者を合格した経験から、「やや難しい」と評価される理由についてお伝えします。
本記事のポイントは以下のとおり。
- 記述式の論述問題を対策することが難しい
- 長時間の学習が必要(学習時間:80時間~)
- 公式を覚えるだけで解答することができる(複雑な計算を必要としない)
- 過去問題を解くことで合格することができる
- 物理的にガス工作物はイメージしやすい
- ガス工作物の原理を理解しなくても、合格することができる
丙種ガス主任技術者が難しい理由
記述式の論述問題を対策することが難しい
ガス主任技術者試験は、記述式の論述問題が出題されます。
解答する際は、1問あたりA4片面で記述する必要があります。
この記述式の論述問題の対策が難しい理由は、具体的な答えが公表されていないため、勉強する際にどこまで突き詰めればよいのか、判断が難しいところです。
出題される問題は傾向があるももの、問題の切り口が異なっていることがあるため、受験者が不安になりやすい問題です。
解答については、解答者の言葉で要点をまとめる必要がありますが、練習することで十分合格ラインには達することができるため、文章作成に苦手意識がある方でも合格することができます。
この論述問題の対策については、別記事で解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
- 論述問題とは?
- 出題された問題を受験者の言葉で要点をまとめ解答する問題です。
長時間の学習が必要(学習時間:80時間~)
丙種ガス主任技術者が難しいと評価される理由に、合格ラインに達するまでの学習時間が長いことです。
簡単な資格であれば、40時間ほどの勉強時間で取得することができますが、丙種ガス主任技術者に必要な勉強時間は一般的に80時間以上と言われています。
そのため、学習時間が必要となるため「やや難しい」と評価されています。
私が実施に勉強した時間について、別記事で解説しているで、ぜひ参考にして下さい。
丙種ガス主任技術者が「易しい」理由
公式を覚えるだけで解答できる
丙種ガス主任技術者が「易しい」と評価される理由に、計算問題は公式を覚えるだけで解答できる点です。
特に、公式を組み合わせて解答する難解な問題がないため、素直に解くことができます。
難関資格の計算問題は、覚えるべき公式が多いうえに公式を組み合わせて解答する必要があります。
また、微分積分やベクトルを理解していない場合、問題の解答・解説を読み解くことができません。
一方、丙種ガス主任技術者は高度な数学知識を必要としないため、素直に計算することできます。
過去問題を取り組むことで合格することができる
丙種ガス主任技術者は論述問題を除き、過去問題を解くことで合格することができます。
難関資格は出題傾向が読めるものの、毎年切り口が違う問題が出題されます。
丙種ガス主任技術者は過去問に近しい問題が出題されるため、素直に過去問を解き進めることで合格することができます。
応用力を必要としない点で、「やや難しい」の評価となります。
物理的にガス工作物をイメージしやすい
丙種ガス主任技術者で出題されるガス工作物は、瞬間湯沸器や圧縮機などイメージが付きやすい工作物が出されます。
また、電波や電気と異なり、ガスは気体の場合は燃えることで目に見え、液化ガスも目で見ることができます。
目に見える物理現象は、直観的に理解しやすいため学習障壁が低いと言えます。
ガス工作物の原理を理解しなくてよい
ガス工作物の原理を理解する必要がないため、高度な技術問題が出題されません。
難関資格である場合、工作物のケーブルの種類によってケーブルの半径●●mm以上または未満を完璧に覚える必要がります。
丙種ガス主任技術者では、ガスタンクとの距離を問われることはありますが、半径●●mm以上などの高度な技術を覚える必要がないため、主任技術者系の資格としては「易しい」部類となります。
まとめ
今回は丙種ガス主任技術者が「やや難しい」と評価される理由についてお伝えしました。
丙種ガス主任技術者は、記述式の論述問題があること、覚えるべき問題が多く長時間の学習が必要であるなどの困難な点がありますが、思考力を問うような問題が出題されないことや素直な問題が多いため、過去問題を対策することで十分合格することができる資格となります。
丙種ガス主任技術者を他の資格と比較した際の難易度順番に並べた記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。