今回は丙種ガス主任技術者を受験した立場から、丙種ガス主任技術者の実際の難易度についてお伝えします。
丙種ガス主任技術者は甲種・乙種ガス主任技術者と比較して、簡単に取得できると言われていますが、実際の難易度がどの程度であるか気になりますよね?
闇雲に勉強を始める前に、受験する資格の難易度を把握していないことはとても危険です。
受験する資格の難易度をしっかり確認することは、スケジュールを立てる上でとても大切な情報となります。
本記事では、丙種ガス主任技術者を受験し、合格した立場から適切な難易度についてお伝えします。
甲種・乙種と比較すると取得しやすい資格ですが、決して簡単ではありません。
今回は、エネルギー関連資格と比較した難易度をについて分かりやすくお伝えします。
丙種ガス主任技術者の合格率
年度 | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率(%) |
2020年 | 3107 | 751 | 24.2 |
2019年 | 3100 | 527 | 17 |
2018年 | 2920 | 674 | 23.1 |
2017年 | 2808 | 701 | 25 |
2016年 | 2938 | 939 | 32 |
過去の合格率は、20〜30%となっています。
合格率だけでは難易度を計ることはできませんが、合格率を見る限り難易度は、高くもなく、低くもないことがわかります。
一般的に合格率が40%の資格は、難易度が低いと呼ばれています。
参考となりますが、一般的に知られている資格の合格率は以下の通り。
<<参考>>
漢字検定3級 45.8%
危険物 乙四 39%
簿記三級 40%
エネルギー管理士 36.7%
電験三種 9.8%
丙種ガス主任技術者の実際の難易度
私の経験上、他の資格と比較して丙種ガス主任技術者の難易度は「やや高め」だと思います。
私が受験した資格について、難易度順に並べた結果は以下のとおり。
順位 | 資格名 | 難易度(10点満点) | 勉強時間(一般的な) |
1 | 電気主任技術者(三種) | 10 | 800時間〜 |
2 | エネルギー管理士(電気) | 6 | 100時間〜 |
3 | 丙種ガス主任技術者 | 4 | 80時間〜 |
4 | ITパスポート | 2 | 100時間〜 |
5 | 漢字検定3級 | 2 | 40時間 |
6 | 簿記三級 | 2 | 50時間 |
7 | 危険物乙四 | 2 | 30時間〜 |
経験してきた資格の量が少ないですが、一番苦労した「電気主任技術者」の難易度を「10」とした場合、丙種ガス主任技術者は難易度「4」となります。
難易度の点数は、私の感覚となります。
難易度「4」としていますが、決して簡単な資格ではないことに留意してください。
メジャーな資格であるITパスポートや簿記三級よりも、勉強しなければ取得することができません!!
特に丙種ガス主任技術者は、優良な参考書が揃っていないため、自らインターネットで調べなければ理解できない問題があります。
簡単な資格は、インプット(暗記)さえできれば合格することができますが、丙種ガス主任技術者は問題を理解して、回答する必要があるため、覚える時間があれば合格できる資格ではありません。
そういった点で、難易度「4」としています。
計算問題や出題される問題は、比較的難しくはありませんが、勉強時間は必ず必要になります。
丙種ガス主任技術者について、他の記事でも紹介しているので参考にしてください。