- 乙4試験は「過去問だけ」取り組むことで合格できる理由
- 「過去問だけ」勉強の落とし穴
- 通信講座を利用した「過去問」対策
乙4試験は過去門勉強だけで合格できるのか、悩んでいませんか?
実は「過去問だけ」取り組むことで、乙4試験は合格することができます。
なぜなら、乙4試験は毎月全国各地で試験が実施されているので、「過去問だけ」取り組むことで合格することができます。
ただし、「過去問だけ」取り組むだけでは、不効率な勉強になるため注意が必要です。
結論になりますが、乙4試験は「過去問だけ」で合格可能ですが、効率的に勉強するために通信講座を利用することがおすすめです。
この記事の乙4合格の経験から、「過去問だけ」勉強することで合格できる理由と、通信講座を利用した勉強方法について紹介します。
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過去問対策だけで合格することができるのか?
結論になりますが、乙4試験は過去問中心の勉強で合格することができます。
乙4試験は単純な問題のみ出題されるため、過去問中心の勉強で合格可能です。
乙4は全国各地で実施されているため、出題者側の負担が大きく、複雑な問題を出しにくい試験になります。
年1回だけの試験は、出題者にも余裕があるため、複雑な問題を作りやすいですが、乙4は東京エリアだけでも、毎月試験が実施されているため、過去問題と類似した問題が出題される傾向です。
多くの合格者も過去問中心の勉強を取り入れて合格しているため、間違っていない勉強法になります。
乙4は出題者の負担が大きいので、単純な問題が多いよ♪
乙4試験で出題される問題
乙4試験では計算問題よりも「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」について出題されます。
そのため、問われている危険物の種類ごとの特徴や分類を暗記することで正答することができます。
計算問題は出題数が少なく、出題されても公式を暗記することで対策可能です。
「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」の試験問題
乙4勉強では危険物の特徴や分類を暗記することが一番重要です。
出題される問題例になりますが、下記のような問題が出題されます。
消防法別表第一の品名に該当しないものはどれか?
① 硝酸 ② 硫化りん ③ マグネシウム ④ ナトリウム ⑤ 水素
解答: ⑤ 水素
この問題を解くためには、「消防法別表第一」を暗記する必要があります。
一部になりますが、 「消防法別表第一」 の表は以下のとおりです。
<消防法別表第一>
第1類 酸化性固体 | 塩素酸塩類、過塩素酸塩類・無機過酸化物・臭素酸塩類 等 |
第2類 可燃性固体 | 硫化りん・赤りん・硫黄、鉄粉・マグネシウム等 |
第3類 自然発火性物質 | カリウム・ナトリウム・アルカリ金属 |
第4類 引火性液体 | 特殊引火物・第一石油類・アルコール類・第2石油類・第3石油類等 |
第5類 自己反応性物質 | 有機過酸化物・硫酸エステル類・ニトロ化合物等 |
第6類 酸化性液体 | 過塩素酸・過酸化水素・硫酸等 |
これらすべて覚える必要はなく、過去問を取り組むことでよく出てくる品名があるので、感覚を鍛えることができます。
参考書に記載されていることを何度読んでるだけでは覚えることができないため、過去問を積極的に活用するは有効的です。
そのため、「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」も単調な問題が多く、出題される危険物の種類も固定されているため、過去問を重点的に取り組むことは重要です。
※ 記事の最後に覚え方のコツを掲載しています。
乙4試験の計算問題
乙4試験では35問出題されますが、1~2問程度が計算問題になります。
計算問題も複雑な計算式を必要とせず、公式を覚えることで解答することが可能です。
出題例になりますが、実際の試験で以下のような問題が出題されます。
ある液体100gの温度が20℃のとき、その液体に10.5kJの熱量を与えた。液体の温度は何℃になるのか。
ただし、この液体の比熱は4.2J/(g・K)とする。
① 25℃ ②30℃ ③35℃ ④45℃ ⑤50℃
解答: ④ 45℃
解説: 熱量(J)=物質の比熱 × 物質の質量 × 変化した温度
10500(J) =4.2J/(g・K) ×100g ×変化した温度
変化した温度 = 10500 / (4.2 × 100)
= 23.8
液体の温度(上昇後) = 液体温度(上昇前) + 変化した温度
= 20℃ + 23.8℃
= 約 45℃
解説が長くなりましたが、出題される問題は公式を覚えていれば解答できる問題になります。
乙4試験では覚える公式は2つぶらいのため、受験者の負担も少ないです。
覚えるべき公式については、別記事でも紹介しているため、参考にしてください。
乙4試験では電卓持ち込みすることができませんが、手計算できる範囲で出題されます。
そのため、計算に自信がない方でも安心して受験してください。
無料で過去問を確認する方法
乙4の過去問題については、試験機関である「消防試験研究センター」の公式ページに掲載されています。
勉強開始前に確認したい場合は、下のリンクから確認することがおすすめです。
公式ページでは過去に出題された問題を掲載されており、最終ページに答えが載っています。
解説がないと具体的な解答イメージが付かない方は、無料アプリで確認することが一番おすすです。
過去問題の確認程度であれば、どの無料アプリでも大差ありませんが、参考までにおすすめのスマホアプリについて記事を作成しているため、そちらもご確認下さい。
上記の記事にも記載していますが、過去問中心の勉強はおすすめしていますが、スマホアプリだけの学習することはおすすめしていません。
順序通りに勉強しないことに不効率な勉強になるため、スマホアプリは隙間時間の有効活用や、過去問題の確認程度で使用するようにしましょう。
乙4合格ライン(合格基準)は何点?
乙4試験では「①危険物に関する法令」「②物理・化学の基礎」「③危険物の性質」が出題されますが、それぞれ60%の正解率で合格することができます。
試験科目と出題数(合格ライン)
1 危険物に関する法令 | 出題数: 15問 | 合格ライン:9問以上(60%) |
2 物理・化学の基礎 | 出題数: 10問 | 合格ライン:6問以上(60%) |
3 危険物の性質 | 出題数: 10問 | 合格ライン:6問以上(60%) |
3つの科目がありますが、出題される問題については本記事に記載した例題と同じレベルです。
一般的な目安になりますが、3科目の勉強時間は40時間ほどで合格することができます。
筆者の経験談としては、過去問中心の勉強に取り組むことで、20時間~合格ラインに達することも可能です。
筆者の合格体験談を別記事でも紹介しているため、ぜひそちらも参考にしてください。
過去問題中心の勉強法の落とし穴
過去問題中心の勉強は、最短で合格するために有効な手段になりますが、間違えた認識で勉強することにより無駄な勉強時間を過ごすことがあるため、注意が必要です。
過去問題中心で勉強する際は、以下3点に注意して勉強に取り組みましょう。
- 参考書の順番通りに過去問題を解くこと
- 実施した問題には「〇」「×」を記載すること
- 「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」は、図表で一気に覚えること
① 参考書の順番通りに過去問題を解くこと
過去問中心の勉強では、参考書に掲載されている順番通りに学習することがおすすめです。
過去問題勉強は、効率的に学習することが可能ですが、順番通りに学習しないことにより余計に時間がかかるおそれがあります。
例えば
小学生が「足し算」を覚える前に「掛け算」を覚えようとしても、理解することができません。
乙4でも参考書に掲載されている順番通りに勉強しないことにより、理解できない問題がでてくるため、参考書に掲載される順番で取り組むことが重要です。
実際の試験に出てくる問題は、参考書の順番通りに出題されないため、理解できない可能性があります。
そのため、過去問題中心の勉強をする際も、学習科目ごとにミニ問題が載っている参考書を選ぶことがおすすめです。
学習科目ごとにミニ問題(練習問題)が適度にある参考書については、別記事でも紹介しているため、是非参考にしてください。
参考書選びによって学習時間が大幅に変わるため、自分に合った参考書選びも重要です。
学習科目ごとにミニ問題(練習問題)が掲載されている問題を積極的に選びましょう。
過去問中心の勉強でも参考書選びは大切!!
② 実施した問題には 「〇」「×」 を記録して、苦手問題を可視化すること
過去問中心の勉強する際は、必ず実施した問題ごとに 「〇」「×」 を記録するようにしましょう。
- 「〇」・・・正解した問題
- 「×」 ・・・不正解の問題
実施した結果を記録することにより、苦手な問題を可視化することができます。
試験日直前は 「×」問題を重点的に取り組むことで苦手問題を克服することができるため、合格する確率が飛躍的に上昇します。
効率的な勉強方法については、別記事でも掲載しているため是非こちらの記事も参考にしてください。
これまで、解答結果を記録していなかった方は是非参考にしてください。
紙の参考書メリットとして、過去問題の解答結果を積み上げることができます。
「〇」と「×」の数によって、自分の理解度を計ることが可能にあります。
「×」 の数が多い問題は、特に重点的に取り組む必要があると判断ができます。
そのため、過去問題は最低でも3回以上取り組むようにしましょう。
苦手問題を可視化するために、解答結果を積み上げることが重要
③ 「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」は、図表で一気に覚えること
過去問中心の勉強は効率手が良いですが、「過去問題だけ」勉強することは不効率です。
乙4では「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」が出題されますが、これらは表で一気に覚えることがおすすめです。
<消防法別表第一>(再掲)
第1類 酸化性固体 | 塩素酸塩類、過塩素酸塩類・無機過酸化物・臭素酸塩類 等 |
第2類 可燃性固体 | 硫化りん・赤りん・硫黄、鉄粉・マグネシウム等 |
第3類 自然発火性物質 | カリウム・ナトリウム・アルカリ金属 |
第4類 引火性液体 | 特殊引火物・第一石油類・アルコール類・第2石油類・第3石油類等 |
第5類 自己反応性物質 | 有機過酸化物・硫酸エステル類・ニトロ化合物等 |
第6類 酸化性液体 | 過塩素酸・過酸化水素・硫酸等 |
「過去問題だけ」勉強することにより、「点」で暗記することになるため、表などを使って「線」で勉強するようにしましょう。
上記の表を覚えるには、一見難しいように見えますが、「語呂合わせ」などで暗記することができるため、それほど手間はかかりません。
インターネットでも調べることができるため、自分の参考書などに覚え方をメモすることがおすすめです。
乙4では「語呂合わせ」で簡単に覚えることが多いため、「語呂合わせ」は積極的に使っていきましょう。
語呂合わせが補記してある参考書については、下の記事にも掲載していますのでぜひ参考にしてください。
通信講座を利用した効率的な「過去問」対策
過去問題中心の勉強では、通信講座を利用することがおすすめです。
- 教材の質が高いため、スムーズに勉強を進めることができる
- 添削サービスがあるため、「過去問」の理解度を確認することができる
- 理解できない「過去問」がある際は、質問することができる
教材の質が高いため、スムーズに勉強を進めることができる
理解しにくい参考書を使うことで、勉強する意欲が低下し、効率的に勉強を進めることができません。
通信講座は、受験者が理解しやすいテキストを用意しているため、スムーズに勉強を進めることができます。
添削サービスがあるため、「過去問」の理解度を確認することができる
一般の参考書で「過去問」対策すると問題自体を覚えてしまうので、「過去問だけ」勉強してても効率が下がります。
通信講座では添削サービスがあるため、「過去問」の理解度を確認することが可能です。
- 添削サービスとは?
- 模擬試験を採点し評価コメントを添えてお返しするサービス
理解できない「過去問」は、質問することが可能
通信講座を利用することで、理解できない「過去問」を質問することができます。
乙4は答えを読んでも理解できない問題が出題されます。
自分で調べるよりも、通信講座の事務局へ連絡することで、質問者が理解しやすい形で返答を貰うことができます。
「過去問」勉強に、おすすめの通信講座
通信講座名 | 金額(税抜) | 添削有無 | 質問有無 | おすすめの人 |
生涯学習のユーキャン | 39000円 | 5回(模擬試験2回) | 有(無制限) | 金額が高くても、確実に合格したい人向け |
フォーサイト | 9800円 | 無 | 1日3回まで | 「添削」不要で、コスパ重視の人 |
スタディング | 4500円 | 無 | 無 | 模擬試験が10回と圧倒的に多い。「添削」「質問」が不要で金額重視の人におすすめ |
まとめ
今回は乙4合格者が過去問中心の勉強法について解説しました。
過去問中心の勉強は、最も効率的な勉強法になります。
本記事では、以下3点に注意して取り組むことをおすすめです。
- 参考書の順番通りに過去問題を解くこと
- 実施した問題には「〇」「×」を記載すること
- 「危険物ごとの特徴」や「危険物の分類」は、図表で一気に覚えること
また、過去問中心の勉強では、通信講座を利用することもおすすめです。
勉強時間を無駄にしたくない場合は、通信講座を利用するようにしましょう。
過去問中心の勉強では、下記3つの通信講座をおすすめしています。
目的に合った通信講座を利用してください。
通信講座名 | 金額(税抜) | 添削有無 | 質問有無 | おすすめの人 |
生涯学習のユーキャン | 39000円 | 5回(模擬試験2回) | 有(無制限) | 金額が高くても、確実に合格したい人向け |
フォーサイト | 9800円 | 無 | 1日3回まで | 「添削」不要で、コスパ重視の人 |
スタディング | 4500円 | 無 | 無 | 模擬試験が10回と圧倒的に多い。「添削」「質問」が不要で金額重視の人におすすめ |