第三種電気主任技術者は難関資格と言われていますが、本当に難しい資格なのか気になりますよね?
受験する際に合格率や合格者の意見を聞くことはとても重要です。
今回は直近5年間の合格率をグラフにまとめ、電験三種を合格した私の経験をもとに科目ごとの難易度についてお伝えします。
電験三種合格者の目線から、科目ごとの実際の難易度についても紹介いたしますので、これから受験する方はぜひ参考にしてください。
合格率は10%未満
近年は合格率が上昇しているものの、合格率は10%未満で推移しています。
電力に関する実務を経験している方も多く受験していることから、仕事に従事している人でも合格することが難しい資格になっています。
受験制限(受験資格)を設けていないため、さまざまな経歴の方が受験していることも事実ですが、複数回受験して合格することができる資格になっています。
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2020年度 | 39,010 | 3,836 | 9.83% |
2019年度 | 41543 | 3879 | 9.34% |
2018年度 | 42,976 | 3,918 | 9.12% |
2017年度 | 45,720 | 3,698 | 8.09% |
2016年度 | 46,552 | 3,989 | 8.57% |
科目合格の推移
年度 | 理論(%) | 電力(%) | 機械(%) | 法規(%) |
2020 | 19.2 | 12.2 | 6.7 | 12.6 |
2019 | 13.7 | 13.7 | 20.1 | 9.6 |
2018 | 11.6 | 17.8 | 13.8 | 6.6 |
2017 | 15.5 | 9.1 | 11.6 | 9.3 |
2016 | 14.6 | 8.7 | 17 | 9 |
(科目合格)理論 | 平均合格率 15%
もっとも勉強しやすく、もっとも合格率が高い科目が「理論」です。
電験三種の受験者が一番最初に勉強する科目になっているため、必然的に合格率が高くなっています。
残りの3科目の基礎的な知識になっていることも、合格率を高くしている要因かもしれません。
合格率は高いものの簡単な科目ではないので、しっかり対策することをおすすめします。
(科目合格)電力 | 平均合格率 12%
平均合格率が12%と意外にも低かった「電力」は、合格者の感覚として「理論」の次に簡単な科目になっています。
「電力」の科目が合格できずに、長年苦しんだ方を聞いたことがありません。
受験した年によって難易度はことなりますが、過去問を繰り返し取り組むことで十分合格することができるため、悲観的になる必要がない科目になっています。
(科目合格)機械 | 平均合格率 14%
意外かもしれませんが、電験三種の「機械」は平均合格率が14%になっています。
数値上は理論の次に合格しやすい科目になっています。
「電力」と同じく、受験した年によって難易度が変わるため、一概には言えませんが計算問題が多いため、過去問題を繰り返すことで十分合格することができる科目です。
(科目合格)法規 | 平均合格率 9%
電験三種の中でも最も苦手な人が多い科目が「法規」です。
実際、私も法規の科目で5年間苦しみました。
毎年出題される問題が異なるため、計算問題は必ず正答しなければ、合格することが難しい科目です。
合格率が9%になっていますが、合格者の意見としては納得できる数値です。
他の3科目は計算問題が大半を占めているため、参考書の質はさほど関係ありませんが、「法規」を合格するためには参考書の質はとことん拘ることがおすすめです。
「法規」は暗記する項目が多いため、覚えるべきポイントが明確かつ、覚えやすい参考書を選ぶ必要があります。
参考書については以下の記事でも紹介しているため、記事内でおすすめしている参考書を購入することがおすすめです。
まとめ
今回は電験三種を合格した私の経験から、直近の合格率と難易度についてお伝えしました。
合格率からわかるように電験三種は難しい資格です。
受験資格がないため、安易な気持ちで受験する方がいる一方で事実として合格することは難しいです。
私は5年の歳月をかけて合格することができましたが、振り返ってみると参考書選びで失敗していたと考えています。
電験三種は有名な資格であるため、いろいろな参考書が出版されています。
ぜひ、これから受験する方は遠回りしないように以下の記事もぜひ参考にしてみてください。